IBSの再発を予防する
過敏性腸症候群は再発しやすい
なぜ皆様は過敏性腸症候群になったのでしょうか? それは元々、ストレスが胃腸に来やすい体質だったのです。人によってはストレスが頭痛として現れる人も居るでしょう。また人によっては、めまいとして来る方もいるでしょう。皆様は、たまたま便通異常、腹痛、ガスの症状が出やすい人だったのです。そうした体質の方は、たとえ過敏性腸症候群が全快した後も、何かのストレスがきっかけとなり、再発するケースも珍しくありません。しかしこれは仕方が無いことなのです。何故なら、元々、ストレスが胃腸に来やすい体質なのですから。それに過敏性腸症候群が治るという事は、どういう事なのかと申しますと、一度割れたガラスのコップを接着剤でくっつけた様なものなので、もろい訳です。つまり一度も過敏性腸症候群を発症した事がない人に比べて、発症しやすいのです。
それに現代はストレス社会ですので、ストレスを全く受けない訳にはいきません。もちろんストレスが全く無いのもいけません。ある程度のストレスは交感神経を適度に緊張させてくれます。それによりやる気と活気を与えてくれるので、生きるエネルギーが生まれる訳です。しかしそのストレスが適度なら良いのですが、あまりにも過剰だと健康を害する訳です。それにより過敏性腸症候群が回復した後も、何らかの強いストレスにさらされる事によって再発するケールもあるのです。
過敏性腸症候群を予防する
それでは、せっかく治った過敏性腸症候群の再発を予防するにもどうすれば良いのでしょうか? それを一つ一つ説明していきます。
・睡眠を十分に取る
睡眠ほどストレスを解消する上で大事なものはありません。疲れて帰って来たからと言って、お酒でストレスを解消する位ならば、その分、早く寝た方が良いのです。そして最低でも6時間の睡眠は必要です。理想は7~8時間ぐらい寝た方が良いのです。そして大事な事として、必ず0時前には寝る事です。0時過ぎてから寝ると、例え睡眠時間をしっかり取っても脳の疲れがなかなか取れないのです。とにかく十分な睡眠は過敏性腸症候群を予防する上で、とても大事です。
・お酒はほどほどに
お酒(アルコール飲料全般)は、過敏性腸症候群の人にとって良くありません。アルコールは腸を刺激します。健康な人だってお酒を飲み過ぎると下痢するのに、IBSの人が飲んだら、余計に下痢や腹痛、ガス、腹鳴りを誘発させる事になるのです。だから、せっかく治った過敏性腸症候群の再発を予防したいならが、お酒はほとほどにするべきです。
・暴飲暴食に注意
もちろん食べ過ぎ、飲み過ぎもお腹に良くない事は言うまでもありません。当所に来られる過敏性腸症候群の方達も、せっかく私の施療で改善した方が、お正月に、悪化するケースが珍しくありません。その理由は、やはり年末年始は、食べ過ぎたり飲み過ぎたりする事があるので、それで一時的にお腹の症状が悪化する訳です。その場合は、食生活が元に戻ればお腹の調子も元に戻ってくれます。とにかく暴飲暴食は過敏性腸症候群の再発を予防する為に避けなければなりません。
・お腹を冷やさない
お腹を冷やすと、せっかく治った過敏性腸症候群が再発してしまうかもしれません。それほど、お腹を冷やす事はよくないのです。例えば、冷たい飲み物、冷房の効いた部屋でお腹を出したままにするとか、そういう事をしていると、お腹が冷えてしまいます。すると腹痛や下痢、ガス症状が再発してしまいます。だから過敏性腸症候群の再発を予防する為にも、お腹を冷やさない工夫が必要になります。例えば、腹巻をすると良いでしょう。特に絹の腹巻がベストです。
・座り過ぎを避ける
座ってる時間が長くなればなる程、過敏性腸症候群の方にとっては不利になります。特にガス型の方は座ってる時間が長くなると苦しくなって来ます。だから時々、立ち上がった方が良いのです。そして座ってる時は、背筋をまっすぐにした方が良いです。うつむいた姿勢は胃腸に負担がかかり、特に良くないです。また座り過ぎは、大腸ガンの発症も誘発させるというデータがあります。とにかく過敏性腸症候群の再発を予防する為にも、座り過ぎを避けるべきです。
・適度な運動をする
過敏性腸症候群の再発を予防する上でも、また改善させる上でも運動をする事は、とても有効です。と言うのも、過敏性腸症候群は運動不足になりがちなデスクワークの人に多いのです。前にも書きましたが、座る時間が長ければ長い程、お腹には良くないのです。だから毎日、ウォーキング程度の運動で良いので運動を続けた方が良いです。また運動をする事によって、よいストレス解消になります。それに運動する人に大腸ガンが少ないという確かなデータもあります。