過敏性腸症候群の症状ー水下痢の場合ー
最近、過敏性腸症候群への関心が高まり、健康雑誌などでも過敏性腸症候群の治し方を取り上げることが多くなりました。そして、まさに自分の症状は過敏性腸症候群だったのかと気付く方も多いことでしょう。たとえば、便秘と水下痢を繰り返していたという方の場合、この過敏性腸症候群が顕著に現われていたと言っていいでしょう。では、過敏性腸症候群だとわかるまでは、どのように対応してきたのでしょうか。
実は、便秘と水下痢を繰り返していた方の場合、何も対応をしていなかったという方も多いようです。おそらく、数日間の便秘が続いていても、決まって水下痢が起こり、水下痢が起こればスッキリするという繰り返しに慣れてしまって、何日間かの我慢で済ませてしまうわけです。ところが、その水下痢が起こった時は、痛みなどはなかったのでしょうか。過敏性腸症候群で下痢を起こした場合、この水下痢になることが多いようですが、痛みを伴わないこともあり、便秘が解消されたことの安心感が強く、水下痢を不安に思うことを忘れてしまうことがあるようです。
過敏性腸症候群による水下痢がいつ起こるかわからないというストレス
水下痢は、その名前の通り、下痢の多くが水分ということになります。通常、便の水分量は7~8割程度かと思われますが、水下痢の場合は9割以上が水分です。つまり、水下痢の場合、腸で水分を吸収されることなく排出されていることになります。そして、水分が吸収される間もなく、腸が早く便を出してしまいたいと蠕動運動が高まっているということになります。この水下痢が起こる仕組みが、まさに過敏性腸症候群の原因にもなっている自律神経の影響と関わっているわけです。水下痢が起こりやすい方はストレスを溜めやすいとも言われていますし、ストレスが自律神経の不安定さを招くこともあるでしょう。また、逆に過敏性腸症候群による水下痢がいつ起こるかわからないというストレスが、さらに自律神経を乱すこともあります。
そんな悪循環を繰り返す前に、過敏性腸症候群の改善のために、自律神経の働きを安定させるための施療をお試しいただければと思います。水下痢などの過敏性腸症候群でお悩みであれば、過敏性腸症候群専門の遠藤自律神経研究所にご相談ください。