いじめと過敏性腸症候群

排便とイジメ

過敏性腸症候群(IBS)になると、学生は特に学校でいじめに遭うケースがあります。それが原因で不登校になる事もあるのです。なぜ過敏性腸症候群になると学校でいじめられるのでしょうか? それは想像すれば容易に分かる事だと思います。私達大人も学生の時、特に小学校の時、学校のトイレで排便する事に対して抵抗を持っていた記憶があるはずです。小学生はまだ子供ですので、学校のトイレで排便すると皆に言いふらされて恥ずかしい思いをします。そういう光景を見たり、また自分もそうされた方もいるでしょう。
しかし1回程度でしたら、その時限りのからかいで済むでしょうが、過敏性腸症候群の方は、それが何度も何度も繰り返されるのです。学校へ行く度に、何度もトイレに行ったりしてたら、小学生や中学生だと、いじめの対象となる可能性が大きいです。

高校生にもなれば、もう大人ですので学校のトイレで排便したぐらいで、皆に言いふらすようなバカな真似はしないでしょう。しかし、同じ人がいつもいつも授業の度にトイレに駆け込むようになったら、話しは別です。やはり中には、からかったりする人も出てくるかもしれません。それに例え周りが気を遣って何も言って来なくても、本人が恥ずかしい思いをしますので、学校に行けなくなる事もあります。

ガス漏れとイジメ

過敏性腸症候群のガス漏れの症状が、一番いじめの原因になるのです。授業中などにガスが出てしまい、ニオイが周囲に分かってしまうと、「あいつがオナラをした」という事で、からかいの対象となってしまうのです。本人だってオナラを出したくて出してる訳ではありません。自分でコントロール出来ないのです。普通の人ならオナラが出そうな時は、我慢出来ますが、それが出来ないのです。中には自分がオナラをした覚えが無いのに無意識に出てしまい、後になってから周囲の人に指摘されて気がつくケースもあるくらいです。だから本人が悪いんじゃないのです。過敏性腸症候群という病気だから仕方がないのです。しかし周囲の人には、なかなか理解してもらえず、いじめに発展しまうのは残念な事です。

周囲の理解が必要

子供が自分が過敏性腸症候群の為に、皆にいじめに遭ってる事を告白された親御さんや先生方は、子供の訴えに真剣に耳を傾ける必要があります。「授業中、ガスが出てしまうんだ」「ニオイで皆にバカにされるんだ」「お腹が鳴って恥ずかしいんだ」「授業中、腹痛と下痢でトイレに行くのは嫌なんだ」。そういう訴えを聞いてあげる事が大事なのです。そして本人を教室の一番後ろの席に移してあげるなどの対策が必要です。一番後ろの席にすれば、ガス漏れの症状も軽くなる事が多いです。

遠藤自律神経研究所には過敏性腸症候群の治し方を求めて、多くの学生さんが訪れております。私は学生の方が、一日でも早く楽しく学校へ行けるように心より応援致します。