呑気症と過敏性腸症候群

過敏性腸症候群の方は呑気症を患っている方も多いです。呑気症とは、空気を飲む癖のある方を言います。空気嚥下症とも言います。空気を飲み込む事が多いと、ガス症状の原因になります。つまり、おならが出過ぎる、お腹が張る、お腹が鳴るなどの症状です。それにゲップの原因にもなります。一般的におならの正体の8割は口から胃に入った空気です。お腹の中で発生したものは、わずか2割だと言われております。だから過敏性腸症候群のガス型やお腹の張り、腹鳴り、ゲップで悩んでいる方は、口から空気を飲み込む事が普通のよりも多い事が原因かもしれません。つまり呑気症である可能性があります。

 

 

 

 

 

呑気症の原因
それでは、どうして呑気症の方は空気を飲み込む事が多いのでしょうか?
それは唾液が多く出過ぎるからです。唾液が多く出過ぎてしまうと、唾液と一緒に空気も飲み込んでしまうからです。そして唾液が出過ぎてしまう原因は大きく分けて2つありあす。人それぞれですので、どちらか一方が当てはまる人もいれば、両方とも当てはまる人もいます。

・自律神経が直接的な原因
唾液腺は、耳下腺、顎下腺、舌下腺の3つから分泌されてますが、それは自律神経によってコントロールされております。自律神経が正常に働いていれば、唾液の分泌の量も適量で問題ないのですが、呑気症の人は自律神経の乱れ原因で唾液が普通のよりも多く出てしまう事が考えられます。

 

 

 

 

 

・噛む時間が長い事が原因
もし唾液が多い原因が直接的に自律神経で無ければ、噛む時間が長い事が原因かもしれません。これは食べ物を噛む時間が長いという意味ではありません。むしろ良く噛んで食べるという事は、空気を飲み込む量を減らす効果があるので良い事なのです。だから勘違いしないで下さい。つまりここでは食事以外の時間で、上の歯と下の歯が合わさっている時間が長いという意味です。

と言うのは、噛む時間が長いという癖の持ち主は、唾液が多く出てしまうのです。その長さは30秒以上だと唾液が多くでやすいと言われております。試しに上の歯と下の歯をくっつけた状態で30秒以上静止してみて下さい。何だか唾液が溜まって来ませんか? そしてその唾液を飲む混む時、その唾液には空気も混じっているので、結果的に唾液が多いと空気も一緒に多く飲み込んでしまうのです。ところで、どうして噛んでる時間が長くなってしまうのでしょうか? 

 

 

 

 

 

それは人間誰しも、何かに集中している時や、緊張している時は、気合いの入っている時、頑張っている時は、歯を噛むようになってるのです。ですからそれ自体は、ごく自然な事なのです。しかし呑気症の人は、そらがあまりにも多いようです。と言うのは、過敏性腸症候群の呑気症の方は、自律神経がもともと失調している方が多いです。すると常に交感神経が緊張し続けてるので、体に力が入りやすいのです。すると無意識の内に緊張し続ける事により、噛む時間も長くなりがちなのです。

○呑気症の治し方

・自律神経が直接的な原因の場合
自律神経が直接的な原因の場合は、遠藤自律神経研究所にお任せ下さい。当所の手技療法は自律神経の調整を得意としてますので、多過ぎる唾液の分泌を減らす事が出来ます。そうする事により、一緒に飲み込む空気も減りますので、過敏性腸症候群の呑気症によるガス、腹鳴り、お腹の張り、ゲップが改善されていきます。

・噛む時間が長い事が原因の場合
噛む時間が長い事が原因で唾液が増えている場合は、自分で噛む時間が30秒以上長くならないように気を付ければ良いのです。方法としては、とにかくいつもいつも常時、噛み続けないようにすれば良いのですが、とは言ってもつい忘れてしまいがちでうす。そこで、対策が2つあります。

① 「歯をはなす」と書いた紙を、目に付く場所に張っておくこと。、

② その紙を見たら口から息を「ハ~」と吐き出すこと。

この2つを実行するだけで、確実に噛む時間を減らす事が出来ます。

それから、当所の手技療法を受ける事もかなり有効です。と言うのは噛む時間が長い人は、それだけ交感神経が緊張して体に力が入ってる訳ですので、間接的に自律神経の乱れが原因なのです。

以上、過敏性腸症候群の呑気症の結果で起こるとされる、おならが多い、お腹が張る、お腹が鳴る、ゲップが多いという症状は、直接的にも間接的にも自律神経が原因ですので、当所の手技療法で解決していきます。